「ツール・ド・下北2」

最北端の大間崎
 
 念願だった自転車による下北縦断コースを走ってみた。今回は伴走車が1名おり、川内~佐井村~大間町~下風呂温泉(泊)~大畑~薬研~恐山~むつ市~川内の1泊2日で計画した。しかし2日目が降雨の為、大畑~むつ市~川内という国道279号経由を走らざるを得なくなり、薬研~恐山の下北半島の心臓部コースは次回のお楽しみとなった。翌日少し天候が回復したので、むつ市~東通村~尻屋崎~むつ市までのコースを追加走行し、3日間合計で200kmのツーリングとなった。
 初日の「カモシカライン」はむつ市と佐井村の市町村界に標高500mの峠越えがあり、頂上付近に勾配10%の登りもある走りがいのあるコース。じっくり時間をかけて峠に到着したが、風景は霧に包まれ、初夏とは思えない冷気に歓迎された。佐井村に入って一気に峠を下るとカモシカの親子が道路横断、さらに下るとサルの群れが横断、沢筋でひととき「北限のサル」の観察会。昼食を佐井港ですませ、本州最北端の大間を目指してひたすらペダルを踏む。途中の材木地区の海岸線は柱状節理が織りなす風景が見事。最北端は観光バスが到着して大勢の観光客で賑わっていたが、広い青空の下で津軽海峡を眺めながらのんびりした時間を過ごした。宿泊場所の下風呂温泉街に向け国道279号をゆっくり東進。下風呂では「足湯」まで入って温泉三昧。疲れた足にパワーを補充。ところが翌朝目覚めると外は雨。計画変更して下道を走って早目に川内に戻った。

下風呂温泉「足湯」
 
3日目は曇り。思い切って日帰り東通り村コースを決断。むつ市まで自転車を車で運んで、東通り村役場を目指して国道338号を走る。途中少し通り雨。しかし適当なアップダウンで気持ちの良いツーリングを演出する。尻屋崎手前の岩屋地区で昼食をすませ灯台まで一気に走る。岬近くは太平洋からの横風が強く、自転車が振られる。防風林のありがたさが身にしみた。「寒立馬」も風下に逃げてきていた。帰路はむつ市まで一気にひた走る。ところどころアップダウンがあるが、かなり距離が伸ばせる直線的なルートである。
 3日間のツーリングは少し雨もあったが、おおむね心地よいものだった。とくに初日の「カモシカライン」は風景感がよく、疲れを吹き飛ばしてくれる。サル、カモシカとの遭遇もこの地ならでは。自然を肌身で感じさせてくれた。東通り村コースも最高標高100mの適度な起伏が自転車向きで、走行車両も少なく、お薦めコースである。秋にツーリングするのも面白いかも知れない。今回で下北の主要道路を走破したが、山あり海ありの楽しめるコースばかりである。ただ、大畑~むつ市までの国道279号は大型ダンプ等を含めた通行車両が多く、道路幅が狭く路側帯も有効に使えず、自転車走行には一部危険な場所がある。もう少し自転車や歩行者に配慮した道路整備が欲しいと思った。また機会があれば「ツール・ド・下北」第三弾をお送りしたいものである。

尻屋崎「寒立馬」