「シャチとアザミ」

 

 明けましておめでとうございます。20世紀の最終年になりまし

た。昨年11月に大雪が降り、一晩で30センチも積もりました。

私たちがここに引っ越して、この月の本格的な雪かきは初めてでし

た。ところが、12月になると暖かい日が続き、積雪がすっかり消

えました。25日になっても雪がなく、ホワイトクリスマスにはな

りませんでした。

 さて、世界最北限のサルはどんな新年を迎えているのでしょう。

12月に、秋のような冬の観察をしました。まだ恋の季節の名残り

があり、群れのナンバーワンオスの「シャチ」が、「アザミ」とい

う若いメスに一生懸命言い寄っていました。ちょっと強引な様子も

見られましたが、アザミは春に産んだこどもを武器に、矛先から逃

れようと必死でした。30分くらい、いろいろなやりとりがあった

のですが、結局、シャチはふられてしまいました。

 ニホンザル社会では、このような攻防はよくあることです。翌日

シャチは違うメスのお尻を追っかけ、アザミにはまったく無関心。

あきらめがいいと言えばそれまでですが、昨日の行動は何だったの

か、理解できないまま年が明けそうです。私たちとは違った意味で

、オス(男)とメス(女)の世界は底が深そうです。

新年早々の話題としては、ちょっとでしたか…?。

本年もよろしくお願いします。

                      いそやまたかゆき

もどる