「サルの訪問」


    今月はカモシカの番なのですが、変更して、サルの話です。

    近頃、テレビなどでご覧になった方もあるかと思いますが、脇野沢のサルが玄関を

    開けて家屋に侵入するという事件?がおきました。目的は室内の特に仏壇間などにお供えしてあるリンゴ等が

    狙いで、今年は、例年になく頻発しました。いつから、ここまでの智恵を持ったのか分かりま

    せんが、話しの限りでは興味のある話題になり、テレビ局の取材が入ったというわけです。

    私も、実際に目撃したことはありますが、そのさまは、人気のない様子を伺いながら玄関に近寄り、

    あたりをキョロキョロして、両手でドアを開けて入って行きます。しばらくすると、手にリンゴを

    抱えて出てきて、いそいそと山手の方へ逃走。まさにこそドロです。

    2〜3年前から何度か情報があったのですが、山の芽吹きとともに沈静化し、それほど大袈裟な騒ぎになりませんでした

     いろいろなところから原因をよく聞かれますが、餌付けから始まった人慣れ、畑作物のクズ野菜

    の処理問題、港、民家周辺への生ゴミ積み上げ、人からの餌貰い、や、民家周辺から人影の減少、

    沢や付近の工事による環境の変化、また、建具の改善(サッシのない昔は簡単な力で開けかなかった)等

    もサルに幸い?しています。

    彼らの持つ学習能力の高さから、今日の事態にまで発展してきましたが、その裏には、

    前述したさまざまな事柄(環境の変化)が絡んでいます。

     現在、村では、電気柵を使っで山への追い上げをしていますが、生態に配慮しながら根気強く続ける必要があります。

    3月、我がYHにも訪問がありましたが、玄関戸が古く、また立て付けも悪く、簡単に開かなかったようです。

    何が幸いするか分かりませんが、面白い話しの裏側は、ほんとうに深く広いものです。

 

いそやま・たかゆき

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TAKAYUKI.ISOYAMA 1998